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「生きる」ことを考えさせられる。劇場アニメ「亜人」東京国際映画祭ワールドプレミア舞台挨拶レポート

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累計発行部数350万部を突破、決して死なない新人類・亜人と、それを追う日本国政府の戦いを、本格的なアクションと緻密な心理描写で描く大ヒットコミック「亜人」(桜井画門/講談社『good!アフタヌーン』連載)。10月22日より開催中の第28回東京国際映画祭に劇場アニメ3部作の第1部『亜人 -衝動- 』が出品、10月28日に東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて舞台挨拶付きワールドプレミアが開催された。

舞台挨拶には、永井圭役の宮野真守、海斗役の細谷佳正、永井慧理子役の洲崎綾、田中功次役の平川大輔、戸崎優役の櫻井孝宏、下村泉役の小松未可子ら主要キャストに、瀬下寛之総監督、安藤裕章監督という豪華な顔ぶれが並んだ。

この舞台挨拶は、『亜人 -衝動- 』の試写後に行われ、興奮さめやらぬ会場の大きな拍手によって舞台挨拶は幕を開けた。ゲストの8人に続き、まさかのIBM(※1)が二体も登壇し会場は大興奮。他のゲストに声をかけられるも無言を貫き、「役作り完璧」といじられ会場の笑いを誘う一幕もあった。

そうして少し和んだところで本作について聞いていく。出来上がった映像を観た率直な感想をと聞かれ、「面白かった!」と宮野。本作はプレスコと呼ばれるセリフを先に収録する手法で作成されており、キャストも全員作品が完成してから初めて映像を観たそうで、セリフと音、そして映像が組み合わさった世界観に引き込まれたと語った。また一方で、本作の内容的にどこまで映像にできるのかと不安もあったが、監督たちスタッフが映像化のギリギリのラインに立ち向かったためここまで凄い映像になったという。そんな映像について細谷は、台本から読み取れる作品の雰囲気や、収録中にスタッフがせわしなく動いている姿を、「ハリウッド映画みたい」と表現。また櫻井は本作を「本能に訴えかける作品」と語り、ひとつのエンターテインメントとして楽しめるだけではなく、生きるということ、人間という存在について考えさせられるきっかけになった作品だったと語った。

続いて役を演じた感想にも触れられた。
本作では収録の際にカメラが設置され、キャストの表情が撮影されていたという裏話が披露され、その他ではあまり見られない収録方法ゆえに実際のキャストの動きも反映されているそうで、「アニメーションではなかなか見られないような、細かい動きや仕草がたくさん詰め込まれていたり、人の心理から出てくる行動がリアルに描かれている」(小松)とのこと。平川は、文字だけの情報からそれぞれの作ったイメージを共有し、組み合わせることでこれだけ凄いものが出来たと感想を語った。また、作中の人物が「亜人」であることがわかった時に周囲の人間の反応が急に変わってしまうということについて、意外と人間って本当にそうなってしまうのではないかという「うすら怖さを感じられるのでは?」と、映像から感じる空気感についても語っていた。プレスコという収録方法はキャストの演技が映像化されるとのことで、「信頼されている、任されている」と感じ、光栄だったものの、反面、アフレコ以上にキャラクターに入り込む必要がありプレッシャーもあったという洲崎は、映像を観て「細かい表現の映像と声と音が一致していて、世界観が広がっていく素敵な映像になっていました」と語り、ホッとした表情をみせていた。

そして本作の見どころについても語られた。作中には、物理的な痛さと心の痛さを感じ、死ぬことはないが何度も傷つく痛みと苦しみの表現されている個所が多数あり、そのシーンを演じた宮野は、「もう止めたいと思った」と正直な感想を告白。しかし、そういった痛みを感じるシーンはキャラクターが成長していくためには「苦しいけど重要なシーンだった」と語った。
そして瀬下総監督からは、絵の無いところで作り上げたキャストの演技から表現された世界観が既に素晴らしく、自分たちはその演技に負けない映像を作るように挑戦の気持ちで挑んだと、キャストの演技がまずは見どころだと告げられた。元々ユニークな原作でこれからどうなるんだろうという引きの強さを持っているため、それを活かした「素晴らしい演技」「挑戦する作画」「素敵な音楽」が組み合わさってできた全体的な勢いも見どころとして挙げていた。
安藤監督は瀬下総監督と同じと発言して笑いを誘いつつ、死ねない主人公の物語なので「生きたキャラ」を描かないといけないと思ったと語る。そして素晴らしい演技を披露したキャスト、キャストの演技に負けないように映像を作りあげたスタッフ、そして観覧してくれたファンへとお礼を告げた。

最後にまだ本作を見ていないファンへとメッセージが贈られた。
宮野「原作が斬新で、内容的にはチャレンジだったはずです。自分の演じる永井はクレバーで、物事を自分にとって有利か不利かで考える、ある意味嘘が無い、人間らしいキャラクターだと思います。そういったリアルとファンタジーの融合した気持ちのいい作品ですので、そこを楽しんで頂けたら嬉しいです。」
瀬下総監督「原作が素晴らしいので、それをアニメ化するということにはプレッシャーがありましたが、原作のエッセンスを尊重しつつ拡張しました。主人公の永井は世界を救うという正義漢ではなく、性格は悪い子かもしれない。そんな彼が、人間にとってのある意味で救いとも思われる「死」を奪われたことで、生きるということに必死になっている。そんな永井という主人公がどうやって生きていくのか……楽しみにしていただければと思います。」

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※1 黒い幽霊。「亜人」が操ることができる分身のような存在。全身を包帯で巻かれた人のような姿をしている。

(文中:敬称略)


『亜人』作品概要

死ねば、わかる。

【STORY】
高校生、永井圭。トラックによる追突死の直後、謎の蘇生。これにより国内3例目の不死の新人類・亜人であることが判明した。警察および亜人管理委員会により捕獲作戦、開始。同刻、管理下にあった2例目の亜人が何者かの幇助により逃走。この者らは直ちにテロ活動を展開し人類への復讐を開始した。
永井圭の動向を注視せよ。繰り返す・・・

【STAFF】
原作:桜井画門(講談社『good! アフタヌーン』連載)
総監督:瀬下寛之
監督:安藤裕章
シリーズ構成:瀬古浩司
プロダクションデザイナー:田中直哉
キャラクターデザイナー:森山佑樹
造形監督:片塰満則
美術監督:滝口比呂志
色彩設計:野地弘納
演出:鹿住朗生/りょーちも/井手恵介
CGスーパーバイザー:岩田健志/溝口結城/菅井進/上本雅之
編集:肥田文/渡邊潤
音響監督:岩浪美和
音楽:菅野祐悟
アニメーション制作:ポリゴン・ピクチュアズ
配給:東宝映像事業部
製作:亜人管理委員会

【Cast】 
永井圭:宮野真守
海斗:細谷佳正
永井慧理子:洲崎綾
佐藤:大塚芳忠
田中功次:平川大輔
戸崎:櫻井孝宏
下村泉:小松未可子
オグラ・イクヤ:木下浩之


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劇場アニメ3部作:第1部『亜人 -衝動-』
2015年11月27日(金)より公開 TOHOシネマズ新宿ほかにて2週間限定公開
配給:東宝映像事業部    

上映時間:105分(PG-12指定)
TVシリーズ:2016年1月15日(金)より
MBS・TBS・CBC・BS-TBS“アニメイズム枠”にて順次放送開始

【公式HP】www.ajin.net
【公式Twitter】@anime_ajin / #亜人計画

©桜井画門・講談社/亜人管理委員会

2015/10/29
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