今日はもうチェックした?

アニメやゲーム、声優などのニュースをお届け!

【サンライズフェスティバル2017 翔雲】応援し続けていれば 良いことがある?!サンフェス2017最終日を飾った『シティーハンター』オールナイト トークショー レポート

170928_CITY HUNTER_01
▲左から植田益朗氏、こだま兼嗣監督、北条司先生、諏訪道彦氏

それぞれの時代を彩ったサンライズ作品の上映を行う『サンライズフェスティバル(以下、サンフェス)』。今年は『サンライズフェスティバル2017 翔雲』と題し、8月11日(金)~8月25日(金)までと9月2日(土)~9月16日(土)までの二部に分けて、全30日間をかけて新宿ピカデリー、テアトル新宿、TOHOシネマズ 新宿の大きなスクリーンでサンライズ作品を楽しむことができる夏の風物詩もついに幕を閉じました。

9月16日、サンフェスの最終日を飾るのはTVアニメの放送から30周年を迎えた『シティーハンター』。オールナイト上映前にはトークショーも。司会進行はゲストでもあるTVアニメ『シティーハンター』プロデューサーの植田益朗氏が行い、同じくプロデューサーの諏訪道彦氏、こだま兼嗣監督、そして原作者の北条司先生が登壇して、当時の思い出などが熱く語られました。

当日は台風第18号が接近しており、そんな中で30年前のアニメ作品を観に映画館へと足を運んでくれたファンたちへと感謝の気持ちを告げ、トークショーはスタート。

170928_CITY HUNTER_02

TVアニメが始まるまでの数々のエピソードが語られていきました。既にアニメ化も果たした『CAT’S EYE』という人気作品も描いていた北条先生。『シティーハンター』もまた、ずば抜けて面白かったのでどうしてもアニメ化したかったと諏訪氏は語りました。代理店の提案などでなく、自分たちで面白い作品を作りたいと本作を選んだ諏訪氏ですが、当初サンライズではないアニメ制作会社で動き始めていたのだそうです。しかし諸事情にてそちらが叶わず、別件で出会った植田氏に相談をしたといいます。これが4月に放送を控えてた直近の12月のお話だったそうで、あまりに短すぎる制作期間に、正直あり得ない「とんでもない話」だと植田氏。そんな『シティーハンター』の放送までの苦労が語られました。

このあまりにも短い期間で放送まで持って行けたことの一つにこだま監督の存在があったといいます。実は叶わなかった別の制作会社の時に、既にこだま監督は声を掛けられていたそうで、そちらが無くなったときに「もう作れないのか」とがっかりするほど準備を進めていたそうです。当時のサンライズは外部の人を招き入れることをしていなかったため、『シティーハンター』で監督を任されたことは驚きだったとこだま監督は語りました。

放送開始までの短い期間で制作しなくてはならないという状況で、北条先生の作品を理解していて素敵な作品を作れるのはこだま監督しかいないと思っていたと語る植田氏。本作のキャラクターデザインを担当した神村幸子氏に依頼をしに来ていた時に自分も突然呼び出されたのだと、当時の思い出を語りました。

170928_CITY HUNTER_06

音楽についても触れていきます。『シティーハンター』の人気曲である「Get Wild」(アーティスト:TM NETWORK)。今年の4月5日に全曲「Get Wild」の30周年記念アルバムが発売されました。アニメではラストシーンからエンディングへのフェードイン時に楽曲が重なる演出がとても素晴らしく印象的。このラストシーンにおいて、動きを止めた静止画に、そこからカメラが離れていくといった見せ方をしていることから、ネットで「止めて、引く」と検索するとかなりの情報がヒットするほど流行っていると植田氏が語ります。

このエンディングテーマですが候補は三社あったといいます。諏訪氏は当時TM NETWORKを知らず、妹に聞いて初めて知ったそうです。また先述のラストシーンからエンディングへ繋がる演出は、本編とエンディングの間のCMを無くさないといけないため、そのせめぎ合いが大変だったと諏訪氏は語りました。この「Get Wild」を聞いた北条先生は「恥ずかしくなった。こんなにカッコいい作品では無いと思っていたので。」と謙遜。それに対し植田氏は、いまだに冴羽リョウが理想だと言っている人と出会うと話し、『シティーハンター』のカッコよさを熱く語っていました。

原作、アニメ共に序盤はシリアスな路線ですが、だんだんとシリアス以外のテイストも加わっていきます。特に植田氏は作中に出てくる「もっこり」を、セリフで言わせるかどうかなど真剣に悩んだといいます。原作の表現を実際にアニメでも反映するのはさすがに無理と判断したものの、「もっこり」という表現を本作から無くすわけにはいかないと四苦八苦したようです。日本中に「もっこり」を広め、みんなが使うようになったら誰も恥ずかしいと思わないようになるのではないか?といった壮大な計画もあったとか。

170928_CITY HUNTER_05

キャストについても触れました。冴羽に撃たれて死ぬようなキャラに、山寺宏一さんや茶風林さんといった今ではベテランとなった方たちも出演していて、作品の歴史を感じると登壇者のみなさん。収録後にみんなでよく食事に行っていたことや、スタッフとキャストが集まって「都会派アニメやるのに、こういうことも知らないと」とクルージングを楽しんだといった思い出話を聞くことができました。バブルっぽいエピソードを聞いた北条先生ですが、仕事部屋にこもっていたから自分はバブルを知らないと話します。そんな北条先生も、アフレコ現場には何度も足を運んでいたそうです。

冴羽を担当した神谷明さんについても話は及びます。当時、『シティーハンター』が連載していた週刊少年ジャンプの他のアニメ化作品のキャラを数多く演じていた神谷さん。オファーは難しいかと思ったそうですが、神谷さんがやってくれたら絶対にヒットすると思ったし、成功させなければいけないと思ったとこだま監督。自分は原作のファンだからこそ、原作に忠実にやりたいと思い、スケジュール関係なしで全力で本作に取り組んだと話します。そして楽しかった記憶だけしかない、と満面の笑みをみせていました。

短い制作期間の中で愛を持って作られた本作ですが、アニメの制作陣と北条先生が会えたのはしばらく経ってからだそう。アニメの序盤で冴羽が飛行機に乗っているシーンがあるのですが、北条先生から冴羽が「飛行機恐怖症」であることを後で聞かされ肝を冷やしたといいます。アニメで放送されてしまったのでアニメが終わるまでは、原作でこの設定を出さないようにしていたと北条先生は語りました。

170928_CITY HUNTER_04

『シティーハンター』終了後すぐに『シティーハンター2』がスタートとなったのですが、こちらのタイトルが変わったのは放送枠が変更になったからだと諏訪氏。この『シティーハンター2』は土曜夕方の放送だったのですが、ここで視聴率22.7%という凄い数字をたたき出したそうです。

他にもエピソード毎に美女が出てそれを解決していくという作品のフォーマットからオリジナルの美女の職業を考えるの楽しかったという話や、サブタイトルが長いのは新聞の30文字まで入るTV欄にいかに興味を引くものを入れられるかを挑戦し続けた結果だという裏話をきくことができました。

約10万円の完全予約生産限定のシティーハンター コンプリートDVD-BOXについても語られ、北条先生はとても高価なのでそれほど売れないのではと心配になったと当時を振り返ります。しかし実際は多くのファンが購入してくれて、「そのおかげでアニプレックスの社長にまでなれました」と植田氏が話し、会場の笑いを誘っていた。

最後は北条先生のエピソード。『シティーハンター2』の終盤、とある止め絵の原画を描いたこともあったといいます。ただ北条先生の名前ではなく、仮の名前でエンディングに掲載しようとしたところ残念ながら間に合わず掲載できてはいないとのことです。そんな北条先生を植田氏は原稿を遅らせないスケジュールをしっかり守る作家であると話し、諏訪氏はそのクオリティの高さを絶賛。そんな北条先生ですが、一週間漫画を描くとアイシングが必要になるくらい、その手を酷使していたことが告げられました。

170928_CITY HUNTER_07

最後にファンへ向けメッセージが贈られました。

諏訪氏はこの作品と出会えたことで今もまだアニメをやっているのだと言います。本作に育ててもらい楽しかった思いを語りつつ、新しいことをやっていきたいと今後への意欲を語りました。こだま監督は30年という年月が経っても頭の中は変わらず、ファンのみんなが応援し続けてくれるのなら良いことがあるのでは?とファンの期待を煽りました。そして北条先生はこだま監督と逆で、『Angel Heart』描いていて、あのテンションではもう描けないと30年を痛感したといいます。そんな『シティーハンター』について若かったからこそ描けたと感慨深く語り、また天気の悪い日の上映に訪れてくれたファンたちへの気遣いの言葉を口にしました。植田氏からは自分としても大事な『シティーハンター』という作品が、こういった場でファンの人たちにも愛されていることが再確認するができて嬉しいと、感謝の気持ちを告げました。

そしてオールナイトイベントで上映される第1話~第4話がHDリマスターとなっている流れから、12月からアニマックスで『シティーハンター』第一シーズン全てのHDリマスター版の放送が決定したことも発表されました。大きな拍手が沸き起こるなか、「Get Wild」が流れトークショーは終了の時間を迎えました。

このトークショーの様子は一部『植田益朗のアニメ!マスマスホガラカ』(https://agonp.jp/programs/view/48)でも配信される、公開収録となっていましたので、こちらもぜひチェックしてみてはいかがでしょう?

約一ヶ月に及び展開されたサンフェス。みなさんは思い出の作品を楽しむことはできましたでしょうか?この機会に未見の新しい作品と出会い、好きになるのもサンフェスの楽しみ方の一つです。今回参加できなかっという方も、来年開催された時は、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょう。

170928_CITY HUNTER_03

※冴羽リョウのリョウは「けものへん」に「尞」が正式表記となります。

上映話数
第1話 粋なスイーパー XYZは危険なカクテル【HD】
第2話 私を殺して!! 美女に照準は似合わない【HD】
第3話 愛よ消えないで! 明日へのテンカウント【HD】
第4話 美女蒸発!! ブティックは闇への誘い【HD】
第5話 グッバイ槇村 雨の夜に涙のバースデー
第6話 恋しない女優 希望へのラストショット
第7話 心ふるえる銃声 悲しきロンリーガール
第8話 美人に百発百中(ワンホールショット)?! 女刑事(デカ)には手を出すな
第9話 ギャンブルクィーン 華麗なる恋の賭け
第10話 危険な家庭教師? 女子高生(スケバン)に愛の手料理
第11話 レオタード美女はチューリップがお好き
第12話 子供は得だね! 危険な国のモッコリ美人

※【HD】記載のないものはSD


『サンライズフェスティバル2017 翔雲』

【日程】
●第1部 8/11(金)~8/25(金)
●第2部 9/2(土)~9/16(土)
全30日間(レイトショー・通常上映:23回、オールナイト:7回)

【会場】 新宿ピカデリー、テアトル新宿、TOHOシネマズ 新宿

【公式サイト】http://www.sunrise-inc.co.jp/sunfes/

【オールナイト】 ※全て終了
8/11(金)プラネテス
8/12(土)機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
8/19(土)聖戦士ダンバイン
8/25(金)無限のリヴァイアス
9/ 2(土)魔神英雄伝ワタル 秋祭り2017
9/ 9(土)THEビッグオー
9/16(土)シティーハンター [30周年]


【サンライズフェスティバル2017 翔雲 レポート記事】

【サンライズフェスティバル2017 翔雲】湿っぽいのはらしくない。田中一成さんとの思い出トークに心が打たれた『プラネテス』オールナイト トークショー レポート

世界が注目する『機動戦士ガンダム サンダーボルト』遂にインターナショナル版トレーラー公開!!サンライズフェスティバルトークショーのレポートも到着!!

【サンライズフェスティバル2017 翔雲】湖川友謙氏によるライブドローイングも!『聖戦士ダンバイン』オールナイト上映 トークショー レポート

【サンライズフェスティバル2017 翔雲】裏話も満載のクロストークで盛り上がった『無限のリヴァイアス』オールナイト上映 トークショー レポート

【サンライズフェスティバル2017 翔雲】秘蔵のイラストが蔵出しされたブックレットにファン感涙!「魔神英雄伝ワタル 秋祭り2017」トークショー レポート

【サンライズフェスティバル2017 翔雲】土曜の夜、朝までぶっ通しでアニメを観る人間がいてもいい。それが自由というものだ。『THE ビッグオー』オールナイト トークショー レポート

【サンライズフェスティバル2017 翔雲】2017年9月7日開催『ミスター味っ子』上映 オフィシャルレポートが到着


【サンライズフェスティバル2016 満天】関連記事

マグナムエースとマッハウインディ、ダブル主人公のキャストも登壇した『疾風!アイアンリーガー』オールナイト トークショー レポート

【サンライズフェスティバル2016 満天】『TIGER & BUNNY』プロジェクトへのリクエストコーナーもあった『新規5.1ch版 THE SOUND OF TIGER & BUNNY』オールナイト トークショー レポート

【サンライズフェスティバル2016 満天】『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』オールナイト トークショー レポート

【サンライズフェスティバル2016 満天】坂本真綾、デビュー作を振り返って涙『天空のエスカフローネ』オールナイト トークショー レポート

【サンライズフェスティバル2016 満天】制作の裏側まで熱く語られた『コードギアス 反逆のルルーシュ』オールナイト トークショー レポート

©SUNRISE


 


【関連記事】

【サンフェス】サンライズフェスティバルが今年も開催決定!『サンライズフェスティバル2017 翔雲』

2017/09/28
アニメ イベント レポート

アニロコのオススメ!

人気ランキング